今回も非常にいい言葉です
物が溢れて来ると気持ちも豊かになって来るような感じがしますが、どういう訳かケチな気持ちになってしまう人が増えて来ています。
とにかく自分にとってそれほど必要では無い物でもとりあえず買い揃えて、気持ちを満足させる人が今の時代多いのかもしれません。
物を買うという事はそれだけ経済の発展に繋がる事ですのでそれ自体は悪い事ではないですが、買っても直ぐに使う事無く家に置いてあるだけというような状況が結構あるんじゃないでしょうか?
そんなに必要な物でもないのに次から次と買って来てはストックしてしまいます。
それでも気持ちは満足せず、どんどん買う事を止めません。
そういう状況が物を溢れさせる原因となっています。
物は凄く持っているのに気持ちが満足出来ないのはどうしてでしょうか?
いくら買っても気持ちが満たされる事はありません。
気持ちが満たされるどころか、ケチな気持ちが尚更強くなって来ます。
俗に言う『買い物依存』というものかもしれません。
必要だから買うのではなく、買い物をする事に一つの楽しさを感じて、その楽しさを求めて次々とあまり必要の無い物を買ってしまいます。
確かに買い物をする時ってウキウキする事がありますよね。
新しい物を買う事に何か嬉しさを感じるのって、子供の頃に欲しかった物を買って貰ったりした時の嬉しさにちょっと通じるような感じがします。
新しい物は当然今まで無かった物なので、目新しい感じが興味をそそります。
新しいだけでなく、既存の物よりも便利になっていたりします。
そういった事が買いたい欲求を一気に高めて行きます。
それがいつしか買う時のウキウキした気持ちだけが脳裏に残っていて、また同じ気持ちになりたいと無意識に思うようになると『買い物依存』のような症状になってしまうのかなって思います。
でも買い物ってそもそも必要な物を買う行為なんですよね。
冷静にそう考えてみると、依存するものでは無いという事に気付けるはずなんです。
欲しい物というのは必要だから買うのか、買う前に今一度考えてみるといいかもしれません。
もしかしたらそれは、欲しいけど必要はないのかもしれませんからね。
ここで今回の言葉、巣林一枝が当てはまります。
巣林一枝とは不必要に求めないで分相応に暮らす事を言います。
大げさな言い回しかもしれませんが、鳥は林で巣を作るのに一本の枝しか使わない事からこの言葉が生まれましたが、まあ実際一本っていうのは有り得ないかもしれませんが、鳥たちは当然自然に調和して生きているので、巣を作るのに不必要に求めたりはしません。
人間も元々は自然の中で生きていたので、自然と調和するのであれば不必要な部分は求めないようにして行かないといけないのかもしれません。