塗りと不透明度の作用の違い
色んな作業をして行くうちに、ふと塗りと不透明度が同じような効果がある事に気付いたりします。
実際は両方ともそれぞれ違うものですので分けてあるのですが、塗りの入ったオブジェクトの『塗り』の数値を動かしても『不透明度』の数値を動かしても同じような効果が出ているように見えるので、そういう風に思ってしまいます。
塗りを使うレイヤーにとって塗りと不透明度の設定が同じような結果になるのでイマイチ区別が付きづらいですが、塗りはその塗りだけに効果があるのに対して、不透明度はそのレイヤー全体に効果があります。
次にその違いがハッキリと分かる方法を示したいと思います。
効果による違い(塗りの場合)
まずは塗りの方からです。
例えば文字を書いて、その文字にレイヤースタイルでドロップシャドウを加えてからレイヤーパネルで塗りのパーセンテージを減らすと、文字に設定した塗りだけが薄くなって行き、ドロップシャドウはそのまま残ります。
効果による違い(不透明度の場合)
塗りの時と同じ状態で、今度は不透明度を0%にしてみます。
不透明度を減らして行くと、先ほどの塗りとは違い、ドロップシャドウを含めた全体が薄くなって行きます。
まとめ
お分かりいただけましたでしょうか。
塗りは飽くまでオブジェクトの塗られている部分にだけ作用しますが、不透明度はそのオブジェクト全体に作用します。
今回効果を付けると違いがハッキリと分かりますが、効果を付けないで行うと確かに同じような変化をするので分かりづらいですね。
意外とこういうのって意識しないと分からなかったりしますので、対象のオブジェクトの『塗り』だけを薄くしたいのか、全体の『不透明度』を調節したいのかで使い分けるようにしましょう。