A cat may look at a king

cat

命あるものは権利がある

久しぶりに英語のことわざシリーズを復活させようかなって思います。

今日のことわざはA cat may look at a kingです。
日本語訳にすると、猫は王様を見るかもしれない、とこれまた意味が分かりづらかったりしますが、ことわざって日本のことわざでも原文だけだと分かりづらかったりしますよね。

このcatは身分が低い人の事を意味しています。
身分の低い人でも王様に会う事が出来るかもしれない、すなわち身分の低い人でもそれなりの権利はあるという事を表しています。
このことわざはマザーグースから生まれた言葉ですが、おそらく当時は王様というと身分が高すぎて下賎の者ではお目通りも叶わなかった時代だったんだと思います。
今もそういう部分は多少残っておりますが、我が国日本では一応基本的人権が守られている国ですので、昔の江戸時代とかみたいに「えぇ~い、頭が高い!!控えよろぅ」なんて言われる事は余程変な事をしない限りほとんど無いかと思います。

日本のことわざで最も近いのは一寸の虫でも五分の魂でしょうか。
例え小さな虫にでも命があるものですから決して無下には出来ません。
とは言っても人間も虫たちに比べるとはるかに知的な生き物ではありますが、神様みたいに万能ではありませんので、命あるもの全てを寿命が尽きるまで見守ってあげるという事も出来ません。
時にはやむを得ない事もあるかもしれません。

大事なのは命を粗末に扱わないと言うことです。
普段何事もなく摂っている食事もたくさんの命があります。
それらを粗末にしないで感謝していただくという事が命を粗末にしない事に繋がって来るんじゃないかと思います。

コロナ禍でコンビニなどの食品ロスがもっと考えられるようになりました。
特に日本は先進国の中でも食品ロスが多い方だと言われています。

しょっちゅう考える必要までは無いかもしれませんが、時々思い出したら食べ物に感謝していただくのもいいかもしれませんね。
本当は毎回感謝出来ればそれに越した事は無いかもしれませんが、忙しい日々を過ごしているとどうしてもそこまで気が回らなくなるというのもうなづけます。
だから徐々に感謝の気持ちを深めて行く感じでいいのではないでしょうか?

ことわざ一つでここまで考えが広がるのも、ことわざの奥深さを感じずにはいられませんね。
これからも英語ことわざシリーズを続けて行きたいと思います。

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